2016年3月4日夕方
シナリオ:その家にいる動物(Enjoy-GBR:Ingle様)
KP:ばれー
参加者:Cochetさん、じゃんぱーさん、たいくつさん
「たまにはKPじゃなくてPLもやりたいですねー」という方々のために、CoC歴2回ですがKPに挑んでみました。歴の浅さは相談でカバー!KP歴が凄い二名様につっ込んでもらいながらやるぞという図々しい発想で立てた卓です。
読むだけでワクワクできるシナリオ&愉快なメンバーだったのですが、ダイス運に恵まれない回で非常に地味な雰囲気になってしまったのでリプレイについてはどうしようかな…と悩み中。
精神分析持ってるけど自分がされる側なりそうな作家(30代・低SAN・男性)
主にメスを投げたり八卦掌する闇医者(30代・聞き耳25・男性)
何作ってるか不安しかない芸術家(40代・APP6・男性)
今回のシナリオ選びで重視 ・キーパリング難易度がキツくない (初KPなのでモタつきを抑えたい) ・クリア難易度は高めでもいい (猛者が二名いる卓なので多分) ・KP熟練者たちも初見である (平等にワクワクしてもらいたい) |
以上を踏まえシナリオを探す。
そこで、シナリオ「その家にいる動物(Enjoy-GBR:Ingle様)/(pixiv)」の登場です。
ガッツリとラヴクラフト的な空気感漂う素敵シナリオです。
作品内の色々の引用元→(H・P・ラヴクラフト、大西 尹明(1974)『ラヴクラフト全集 1「壁のなかの鼠」』(創元推理文庫)東京創元社)とのこと。
参考になるかどうか一切不明ですが当卓ではVCなしどどんとふ+建物の外以外全部探索で5~6時間でした。
「その家にいる動物」の特徴&ユニークな仕組み。
・エンディング分岐7つもある!
・探索者を絶妙に痛めつけることができ、恐怖や危険をわかりやすく演出できるステキな罠たち!
・ペットと楽しい時を過ごせる!※愛するペットは一心同体。要注意
・お助けNPC1名と1匹(双方とも救済用。強い。)
では、ここでシナリオ作成者様が提示されている 推奨技能(精神分析、目星、聞き耳、応急手当)に焦点を当てて見てみましょう… ※作成前に一応皆様に連絡をしてあったのできっと安心。
目星 | 聞き耳 | 精神分析 | 応急手当 | アイデア | 幸運 | 耐久 | SAN値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
幸村龍之介(闇医者)
Cochetさん |
79 | 25 | 56 | 30 | 70 | 50 | 12 | 50 |
奥瀬 早紀(オカルト作家) じゃんぱーさん |
74 | 50 | 70 | 30 | 75 | 45 | 11 | 50 |
山上 清三(芸術家) たいくつさん |
89 | 41 | 1 | 30 | 40 | 45 | 12 | 45 |
見事に応急手当が全員初期値だったのですが、そのため探索時に「罠かもしれないなら深入りしないぞ」という流れが生まれてどうにかなりました。
「全てを探索して全てのを明らかにしてやる!」というプレイスタイルの方がいる卓の場合はそうもいかないのでKPからも力強く推奨しておくと良いと思います。
※初のスペシャル&ファンブル同時発生処理で頭グルングルンしている中で、ペットのコウモリを治療し、挙句「ペットのけがで受けた精神的打撃」へのSANチェックまで自己申告でしてくださった幸村先生ことCochetさん、ごめんなさい!ありがとうございましたm(_ _)m
ダイス目が死んでしまっていたためケガもSANチェックも発生しない。
おかしい、アイデアロールも目星も6回振れるはずなのに失敗が続く。
本当はすごく怖いはずのシナリオ描写も出せず和やかな雰囲気に。
※ただ普通の描写も素敵だったため事なきをえました。作者さんすごい。
もちろん手がかりっぽいものもみつからない…そんな中やっと見つけた物語でキーになりうるアイテム「蝋燭」
幸村 龍之介:じゃあ蝋燭に火を付けて 幸村 龍之介:山上さんに蝋を垂らします 山上 清三 :「アツゥイ」 奥瀬 早紀 :なんて冒涜的な |
卓を囲むのが初の仲間でも蝋燭があればコミュニケーションがこんなに楽に!
いっそのこと上記の流れの時に火傷で耐久-1したり、冒涜的なものを見たおかどでSANチェックしてもよかったかもしれません(それほど無事故)。
目星も聞き耳もわりと不発だったため本当に何も無くサクサクと進む一行。
NPC参入してやっと聞き耳がうまく発動。KPは凄く安心した覚えがあります。
幸村 龍之介:全体的にみんな耳にバナナ詰まってるから、これは助かる…(NPC加入時) ↓↓その後↓↓ 謝竹真黒NPC:1D100<=65→ 48 → 成功 奥瀬 早紀 :1D100<=50 聞き耳→ 100 → 致命的失敗 幸村 龍之介:1D100<=51 ペット聞き耳→ 75 → 失敗 奥瀬 早紀 :やったか!?(白目) 山上 清三 :アルティメットバナナ 幸村 龍之介:駄目だこのコウモリ、完全に野生を忘れてやがる… |
このままシナリオにある「ぜひとも味わっていただきたい」劇的な演出が陽の目を見ないままクリアとなってしまうのでは…などと顔真っ青で思案するKPをよそに、探索者様方が「時間経過ごとに再度確認するも何だかサッパリわからない毛」や「時間経過ごとに解読を試みるもサッパリわからないメモ」を持ち歩いていたおかげでだいぶ間がもったような気がしております。
【 K P 】 :毛は…<生物学>か<医学の半分>でよく見ることができますよー 幸村 龍之介:(1D100<=40) → 80 → 失敗 山上 清三 :(1D100<=2) → 58 → 失敗 山上 清三 :これは……毛! 幸村 龍之介:じゃあその毛を回収しておいて、後でもう一回時間をおいて調べてみよう 山上 清三 :ティッシュにつつんで持って行きましょう |
私はワクワクしておりました。
ペットシステム(画期的!)や部屋の目星クリティカルでギリギリまでSAN値を減らして一時的狂気がすぐ隣に…という緊張感溢れるプレイが見られるのではないか、と。
しかし、このペットシステムを説明した途端、PLさんが「ペットは後ろに、自分が前に」というスタンスになってしまい、作家先生に至っては猫を抱えたままの行動となってしまいました。これはこれで怖がってくれているので進めます。
山上 清三 :ある意味このままペットを連れていくのは鬼畜的所業な気がする 山上 清三 :(連れていくけど) 幸村 龍之介:ちょっとガル置いて先陣切って見に行ってみるべきか… 奥瀬 早紀 :さすがにペットは連れていけないですねえ |
また、前述のとおりダイス運に恵まれなかったこともあり、SANチェックが走らなかったので、カンの良い方や、ベテランが多い卓は「ペットにつける技能はPLと被ってはならない」、「目星聞き耳に関してはペットも飼い主の真似をしていっしょにやります」など、作品の意図が壊れない範囲でペット活躍の場をつくる(無理やり広げる)措置を取っても良いかもしれません。そのくらいペットが大事にされてしまいました…かわいいし運命共同体だもんね。わかるわ。
たいくつさんが「キャットルフで私がペットに!」と言い出した時に「おなしゃす!」と言っておけばまた凄い違いがあったかもしれません。
尚、シナリオ進行中にPLさんの質問により急遽付け加えさせていただいたもの(改変部分)は下記です。これだけだったので本当に初心者でもKPしやすい作品かと。
・玄関ドアの耐久(鍵開け持ちが不在で破るという発想)
・メモ解読の代用言語ロール(グッドエンドの分岐を開始前に潰すのは気が引けた)
・メールの差出人のハンドルネーム(とりあえず「ぽにー」という仮名称を)
今回私共の卓は目にも耳にもバナナが刺さってる級のダイス目の酷さに見舞われたため「みえぬ(目星失敗)!きこえぬ(聞き耳失敗)!」モードで脅威に気付くことなく、SANが2しか削れなかった探索者もでてしまいましたが…普通にダイスが転がる卓だとかなり緊迫した状況になると思います。
そしてとにかく雰囲気の良いシナリオだったので
「たぶん壁のなかの鼠だと思うんですけど(原作ファン)」
「恐ろしや(エンドでシナリオの意図に気づいたベテラン選手)」
こんな感想が出ていたのでダイス目だけ残念でしたがシナリオで十分楽しめた作品としてオススメさせていただきたいと思います。
技能補足をくれたり付き合ってくれたPLのみんなと素敵なシナリオを公開されている作者様に感謝で締めたいと思います。ありがとうございました!
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