─さらば、昨日までの渋谷、最悪の今日が始まる─
オススメされたこともあり、キャッチフレーズに惹かれて、iPadでプレイ。構成がおもしろい群像劇のADVノベルでした。
それぞれの問題を抱えた人々が、各々の理由で渋谷を駆け回り、作品を通して一つの結末に辿り着くノベルゲーです。
武器や組織関係などの記述は結構なぁなぁなので、本格的な知識を持つ方リアル嗜好の方や、伏線という概念にこだわる方には向いていないかもしれません。
一方ラノベやSS、ゲームシナリオといった物を書いている方にはオススメします。
基本的な遊び方はアドベンチャーノベル。ひとつの事件の関係者たちが、それぞれ違う意図で動いて事件がさらに複雑になったり、時に共闘することになったり、タイミングよくすれ違ったりします。
選択肢によってはBADエンド群も存分に拝めます。
そして当時も話題だったようですが、画面が実写なのが結構いい。躍動感でてる!
★人によっての安心ポイント
・おばけ要素がないので安心
・推理力なくてもOK。楽しい読み物的なノリでチャレンジ可能。
作中の時間ごとにシナリオ区切りがあり、複数キャラで同時進行させていく工程がおもしろい。
キャラAでどうにも進めなくなった場合、キャラBで同じ時間帯に何かをするとキャラAのシナリオ上に活路がでてきたり…
以下、致命的なネタバレは回避しながら
重要人物ごとのの導入部だけざっと書きます。
加納慎也:配属一年程度の刑事さんです。誘拐事件が起こり、身代金受け渡し現場で先輩刑事と張り込み中。
大沢ひとみ:誘拐事件の被害者の妹。身代金を渡すためハチ公前で待機中。
大沢賢治:大手製薬会社の研究所長。誘拐事件の被害者の父。捜査本部が設置された屋敷で二人の娘の身を案じています。別途で深刻な悩み事もあります。
遠藤亜智:元・渋谷のチームのヘッド。生まれも育ちも渋谷のど真ん中。愛する街で清掃活動中。
御法川実:元新聞記者のフリーライター。今日一日で大量の原稿を書かないと、恩人の会社が潰れる…!バリバリ取材中!
タマ:ネコの着ぐるみ。事件の日は渋谷の倉庫で目を覚ました。記憶喪失になっているようだが「あるものを買う」ことだけ覚えていたため、日払いのバイトを始めました。
登場人物の「カナン」を軸に番外編をアニメ化したりもしていたようですが、個人的にはオリジナル428のシナリオで舞台化したら疾走感のあるかっこいい芝居になりそうだな、などと思いました。場転の多さが問題になりそうだけどね…!
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