2016/11/28

【ボドゲ】Kingdom Death: Monsterで遊ぶ機会をいただいた

Kingdom Death: Monster(キングダム デス: モンスター)について。緻密で禍々しいフィギュアを作ってるインディーズメーカーがkickstarterで資金を募り、売り切りでリリースしたそれはもう豪華なボードゲームです。遊ぶ機会を頂けたので簡易的なプレイレポで紹介します。
追記:実際届いたモノについては【こちら】です


 初代の入手は相当難しく2016年11月現在日本で買えるのは某ミニチュアホビー専門店に残された1セット58,500円のみ。
※今(2016年11月)は新しいバージョンリリースに向けてkickstarterで募集していました Kingdom Death: Monster 1.5 
→2017年1月追記:締め切り。
→2017年10月末~発送開始!


目が覚めるとそこは暗闇の世界
瓦礫の地表、手にはランタンを持っている。
記憶は、何も残っていない。

そこに突如襲い掛かる白ライオン。
サバイバーは瓦礫の破片を手に立ち上がる

こんな雰囲気の導入だったはず
Kingdom Death: Monster(キングダム デス:モンスター)とはなんぞや。
10月頃に参加させていただいた卓の記憶とメモをなくす前に公式の内容と絡めてざっくり書きます。

このゲームは区分上はボードゲームですが、「GMがいらないD&D、またはモンハン」という形容がしっくりくる気がします。

プレイヤーは最大4人。
入手したもので装備や村を発展させ、ゲーム内周期で約25年に及ぶ"lantern years"を生きのびることが目的となっております。
RPや茶番が苦手な方も大丈夫!参加者全員もれなく「裸マンです!記憶は一切ございません!何が何でも生きのびたいと思います!」というキャラと目的でスタートできます。
(※一方で、システム上イベントがバンバン発生するのでTRPGプレイヤーがRPしながらじっくりプレイすれば素敵なリプレイができると思います。)

様々なランダムイベントもあります。内容は幸運から不可抗力の災難まで。大惨事表好きな方にもおすすめ。

個人的な感想:割り当てられたロールをプレイして戦闘を有利にする!いうより「全員戦士!持ってるもんは全部使え!出し惜しむな!生き残れ!」という感じでした。RP的な会話が必要ないTRPG。ただし手持ちの素材で何を作るかなど生存戦略のための相談はガンガン発生するでしょう。


【ストーリー主導型のキャンペーンシステム】

ゲーム内周期25年の"lantern years"を生き延びるにあたって。
1年は「狩り(採集)・対決(ボス戦)・入植(村)」のサイクルです。公式曰くゲーム内1年はプレイ時間で1~3時間とのこと。

戦闘時のダイスの出目、イベントでもたらされる幸運~理不尽の振れ幅も大きく、出来事に対して余裕をもって作戦会議や議論ができる卓もあれば、毎回ギリギリで選択する余地もなく消去法で残った道へひた走る卓もあるでしょう。ランダムイベント等ではプレイヤーの選択が重視されるのでどのセッションも同じ流れにはらない……と公式が言っているだけあってイベントが豊富で常に新鮮。

某TRPGになぞらえて言うなら「謎展開自動生成システム」でしょうか。

戦闘の仕組みはD&Dベースで、ダイスは10面が2個で10の面(クリティカル)にはランタンのマークが入っています。かわいい。


【ギア】

生存者はモンスターを倒したり、狩りで獲得した資源から「ギア」と呼ばれる武器・防具・道具を作ることができます。各サバイバーにはギアグリッドがあり最大9個まで装備が可能。私はこのゲーム最大の重要箇所はいかに素材を獲得しギアを作るかだと言っても過言じゃないと思っています。


【対決フェイズとモンスターAI】

対決フェーズのボスモンスターは7体。見た目はもうモンスター通り越してほぼ邪神。
戦い方はだいたいD20。ボスの強さは拡張デッキで3つのレベルから選んでコントロールできるよ!とは言いますが面白いほど良く死ねます。
※プレイヤーには緊急回避に使えたりするサバイバルポイントというものもあり、もう使える手全部使って総力戦をする感じでした。

素材獲得も固定報酬ではないので仲間が死亡→ロストする中、生き残った一人が必死でライオン倒して獲得物が睾丸一個という卓もあったみたい。せめて革なら装備になったし、牙なら武器になったのに。

【入植(村)フェイズ】

ギアを作ったり技術を開発したりできるご褒美ランドです!または地獄絵図会場。
この入植地が滅ぶとゲームオーバーなのでランダムイベントカードを引くときはドキドキします。

【ストーリーイベントシステム】

ストーリーイベントは40以上あり開拓フェーズでパーティーが行った技術開発と様々な選択によってキャンペーンの行く末が決まります。
ゲーム内のタイムラインや選択肢がトリガーになっているものや、モンスターとの戦闘で出てくるイベントもあります。ダイス出目とイベントカードの引きで流れが凄く変わります。

私は知っている。チュートリアルともいえるホワイトライオンを倒して初の村フェイズで発展するどころか疫病を引き当てて滅んだ卓を……!



以下はちょっとだけあそべた感想文

初回~2戦目?は終わっていたようで装備やスキルがある人がいました。
途中参加だったため欠席した方のキャラクターと余った武器を使用。

今回は5人。
Xさん:近接①。解説とシステム周りをやってくださいました
Cさん:タンク。服着てるし強い!
Kさん、Uさん、私で残った2キャラ(近接②、弓担当)を動かします

事故は赤文字クリティカルは青文字もう何だかわかんねーな という事象は
牛丼を掻っ込みながらスタートです。

①White Lion(ホワイトライオン)再戦の流れ

初参加2名のためにもう一度ライオンを出してもらえました。
マップタイルや戦闘の仕組みはだいたいD&Dだし、チュートリアルも兼ねて!と気軽な空気が流れる中、開幕早々にタンクが死亡(ロスト)。急に殺るか殺られるかの空気になり全員真顔でライオンを囲んで殴り倒す。素材も無事獲得。

 ここで死んだタンクの処遇を決めるべくカードを引き、頭蓋骨だけ持ち帰ることになりました。仲間って素材化するんだね…


入植(村フェイズ)

持ち帰った素材と報酬で特殊な矢や強めの槍といったギアを数点作成。
防具はライオン皮のコートを一着だけ作れたので近接担当が着ることになりました。
弓担当はまだ防具無しですが、マップに柱といった遮蔽物もあるらしいので敵に近づかれなければ問題ないでしょう。
例の頭蓋骨は他の素材がなかったため加工できませんでした。泣く泣く鞄に戻します。


そして、楽しい楽しい入植イベント。これに成功すると村が発展します。PC全滅または村全滅でゲームオーバーなので村にはガンガン発展していって欲しいところです。
さっそく引いたイベントカードに書かれていたことは

「流れの歯医者が村に来て」
「お?」
「村人を治療しましたー」
「おおー!」
「ただちょっとヤブだったみたいで結構死にましたー」
「Noooo!」
 ※村のヘルス(人口)が0になるとゲームオーバーになるので結構な損害。
 人口を増やすこともできますがドロップ素材合成で作る専用アイテムが別途必要。うろ覚えですが結構人口減った。

ちなみに上の画像はキャラシです。割とシンプル。
よほどのことがない限りチェックボックスと数字だけ埋めればOK。正直TRPG系はキャラシつくるだけでも大変なのでありがたい。

③Butcher(ブッチャー)戦



ここまでの流れで弓担当が凄い勢いでクリティカル出目を出していました。ちなみに近接キャラ優先で装備づくりをしたため、この弓担当は一人全裸参戦です。ダイス目が輝いていれば服なんかいらないのです。

今回も弓担当は初手でクリティカルヒット。勇んで駆け寄った近接メンバーはブッチャーの特殊攻撃で盤面端まで吹き飛ばされてしまいました。

吹っ飛ばされた近接メンバーは追いかけるのに手いっぱいで攻撃も届かない。そして弓担当は変わらずクリティカルを連発。ブッチャーのAIは脅威優先で殺しにかかるため、必然的にそちらへ向かいます。孤立した防具なしの弓担当にじわじわ寄っていくブッチャー。

近接メンバーによる行動ポイント使い切りの必死ダッシュも空しく、弓担当にブッチャーが隣接。もうだめか?(裸だし…)と思ったタイミングで弓担当は再度クリティカル。イベントカードも引けることに!

そしてイベントカードの効果で弓担当が「不死者になった」。
防具も逃げスキルも無い。裸の男がブッチャーの猛攻を受けながらゼロ距離で弓を放つ。
シュールな絵面に笑いつつ近接班も無事合流、近接キャラのバックスタブでブッチャーを撃破。


そしてブッチャー撃破後。何の材料がどれだけもらえるんだろう。強かったしなぁ~、とワクワクしながら報酬決定フェイズへ。ここでもイベントカードの事故が起こります。
事故「モンスター(ブッチャー)は光の彼方へと消えていった
この場合はドロップ素材というか報酬無しです。ブッチャー素材はいわゆる鉄器。手に入らなかったということは…ピンチかもしれません。手ぶらで村に帰ります…

④また村、~そして採集へ

ブッチャーが素材ごと消滅した為、村発展もギア開発も無し。
この後に控える戦いにうっすらと詰みが見えてきたあたりで終了。
鞄に頭蓋が入りっぱなしだったり、不死者に変わってしまったキャラ達を残し、終電にヒヤヒヤしながら駅まで走る流れで解散しました。

(※12月追記:不死者は続きをやっていくうちに色々あって不死じゃなくなって死亡したとのことです。疑問は尽きません。)

最後に「kingdomdeath」で検索するとギリギリなデザインのキャラクターとやたら肉感的なフィギュア(本来ゲームじゃなくてフィギュア界隈で有名なメーカーだそうです)や、日本でいうとメガテニスト達が好きそうなデザインのモンスターがワンサカ。

【引用元・その他の情報】
Kingdom Death: Monster(メーカーサイト)
Vibrant Lantern a Kingdom Death: Monster resource


2 件のコメント:

  1. 初めまして!キングダムデスの購入を検討しているのですが、このリプレイの時にお持ちになられた方は223ページものルールブックを全て和訳されていたのでしょうか?

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    1. はじめまして。

      持ち主さんは日本人ではないため和訳はしていません。

      私以外が外国人または英語に強い方という卓だったため、難しい英語は口頭で教えていただきました。

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